2019/4/4

なぜ「目標」が必要なのか

江藤塾では、例年春休みに、旧中3生を対象に高校準備講座を開講しています。
この春休みも、つい先日まで毎日のように塾に来ていた生徒たちが来てくれて、懐かしい気持ちにさせてくれています。
 
そのような中3生を見ていて思うのは、「本当に成長したな」ということです。
つい1年前、いや半年前まで子供っぽかった生徒たち(特に男子生徒)が、高校入学を間近に控えて一気に大人に近づいてきているのです。
 
これはやはり、「受験」という人生で初めて迎える大きな壁を乗り越え、そして何らかの成果を手にした経験からくる自信なのだと思います。
 
結果はもちろん大切ですが、何より、自分の課題や目標に対して逃げずに取り組むマインドや行動こそが、その人を成長に導くのでしょう。
 
受験生に限らず、自らの目標を明確にして、それに向かって努力できる生徒は、見違えるほど成長していきます。
 
例えば、新中2のT君などは、昨年の入塾時と比べて、取り組みはもちろん、表情や行動も劇的に変化しました。
その結果、1学期に5教科で300点台前半だった点数は、学年末で450点近くにまで伸びました。
そして、その変化は、彼にとっての「目標」と、その目標を達成するための「取り組み方」が明確になったからこそ起こったのです。
 
成績が伸びたから成長したと言えるのか、成長したから成績が伸びたのか…
「卵と鶏」のような関係ですので、因果関係は分かりません。
ただ、言えることは、「目標」こそがすべての始まりだということです。
なぜなら、夢や目標がないと、人は行動に移らない習性をもっているからです。
 
もちろん、義務や焦り、不安というのも行動の原動力になりえますが、「〇〇になりたくない」という気持ちよりも、「〇〇になる」という意識のほうが、わくわくしませんか?
 
では、その目標をどうやって立てればいいのか?ということですが、
目標は、
・具体的である(Specific)
・計測可能である(Measurable)
・わくわくする(Attractive)
・現実可能である(Realistic)
・期限がある(Timely)
であることがコツだとよく言われます。
(頭文字をとって、「SMART」といいます)
 
この中で異色なのが3番目ですが、これこそが目標を立てる上で大切です。
人は、感情が動かされることによって行動に移ります。
そして、行動の積み重ねが習慣につながります。
上にも書きましたが、せっかく何かをするのならば、わくわくしたほうが良いと思いませんか?
 
行動していく中で、壁にぶつかります。
それは、やり方かもしれませんし、知識やメンタルが原因になるかもしれません。
ただ、目標が道しるべになってくれます。
苦しいときも、「いつまでに」「何を」そして、「それが達成されたときどのような気持ちになるのだろう?」ということを忘れなければ、必ず乗り越えられます。
 
丁度、新学期、新年度。
皆さんも何か目標を立ててみませんか?