2017/12/9

自由であること

早いもので12月、すっかりクリスマスのイルミネーションが街に馴染む季節になりました。
 
11月からおこなっていた面談もあらかた終わりました。
 
面談をしてみると、「生徒はこういうふうに考えていたのか」と気づかされることが多いです。
特に、日ごろは大人しい生徒や勉強が苦手な生徒ほど、違った一面を見せてくれるように思います。
 
伸び悩んでいる生徒には、お母様と一緒にその原因になっていることが何かを考えてもらいます。
特に、家庭学習を含めた生活面は私たちは知ることができないので、子供を最もよく知っているお母様に、何か問題がないかを伺います。
 
そうすると、成績が伸び悩んでいる生徒さんのお母様からは、同じような答えを頂きます。
特に多いのは
 
・スマホを長時間さわっている。
・部屋が整頓されていない。
・寝る時間が遅い。
 
この3つです。
特に、スマホを含めた時間の管理に問題を抱えている生徒は多いように思います。
 
そのような生徒には、面談で、学校から帰ってから寝るまでの時間を聞きます。
今の時期の、例えば中2生は、5時半くらいに帰ってきて寝るのが11時半というのが平均的な帰宅・就寝時刻でしょうか。
つまり、6時間が「自由な」時間になるわけです。
その6時間のうち、お風呂とごはんで1時間くらいとしても、5時間は自分で使い方を決められる時間が存在します。
 
それを指摘すると、思ったより長い時間が自分には与えられているということに気づきます。
時間を無駄にしている生徒ほど、意外と多くの自由があるということに気づいていません。
 
「2時間勉強しなさい」といえば長く感じるかもしれませんが、それでも3時間も自由になる時間があると思うと、意外と「頑張ろう」と思えることもあります。
 
自由というのは良いことですが、時間を管理してこそ、自由な時間を楽しめるように思います。
日ごろから「忙しい」とか「自分には自由がない」と思っている中高生の皆さんこそ、今一度時間の使い方を考え直してみてはいかがでしょうか。
意外と、楽しい時間は少なくないかもしれません。