2017/11/27

面談真っ最中

3年生にとって実質的に最後の定期テストが終わり、いよいよ入試が近づいてきました。
 
現在、塾では中学生を対象とした面談を実施しています。
面談を行うことで生徒・ご家庭と問題点を共有したり、あるいは私たちが見えていなかった生徒の一面を知ることできたりと、面談は非常に有意義な機会となっています。
 
個別指導ですので、本当に様々なタイプの生徒がいますが、昨日面談したQさんについて書いてみたいと思います。
 
Qさんは中3の女子生徒です。
もともとのポテンシャルは非常に高く、おそらく授業での手応えで言えば定期テストで450点、北辰テスト偏差値で60後半をとっても全く不思議ではありません。
ところが、現状、その数字には及ばない結果に甘んじています。
 
練習ではよくできます。
授業での演習は、特に英語数学理科などはスピード・正答率ともに間違いなく塾内でもトップレベルです。
また、塾で行うテストでも、ムラはありますが、トップクラスに遜色ない結果を残すこともあります。
 
本人はとても悔しいと思います。
どうして「練習通りの力が出せないのだろう?」と。
 
戦前~戦中に活躍した、双葉山という大横綱が残した名言があります。
 
「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく」
 
日ごろの稽古は本番のように緊張感をもって臨むこと、そして本番は稽古のときのように気持ちに余裕を持って臨むこと、といった意味でしょうか。
 
これを塾生向けに言い換えれば、
「授業はテスト(入試)のように、テストは授業のように」
となります。
 
Qさんも、授業や家庭学習で見せる素晴らしい力を、緊張する場面(北辰テストなど)になればなるほど発揮できない傾向があります。
あとから自宅で解き直すと簡単に解けた問題ができなかった・・・本人が一番悔しいと思います。
ただ、力を発揮できないことも含めて、その人の学力であるのも事実です。
 
Qさんは、授業ではかなりリラックスしていることが多いです。
リラックスしすぎて(?)注意を受けたこともありますが、授業でのリラックスははっきり言えば学習効率を大きく損ねる結果になりかねません。
例えば、学習する際の「椅子に腰かける姿勢」が学習の効率性に大きな影響を及ぼすことは、科学的に証明されています。
 
先の言葉をさらに解釈すると、練習(授業や家庭学習)で緊張感を持って取り組んでこそ、テストや入試で良い意味でリラックスして力を発揮することができる、ということでしょうか。
 
授業はテストのように、テストは授業のように。
 
大切な日に結果を残すために、日常をどのような意識で臨んでいるか、非常に大切です。
 
日々の取り組みに目を向けて改善していくと、その積み重ねが大きな差になるように思います。