2020/4/28

オンライン授業について

久しぶりの投稿になります。
この4月は、ほぼコロナウィルス一色だったといっても過言ではありません。
学校の休校、多くの業態での運営自粛などのニュースを見ると、緊急事態であることを改めて痛感します。
 
塾では、緊急事態宣言を受けて1週間休校とし、その間は課題の提出等で対応しました。
その後、通常の授業形態に加えてオンライン授業を併設し、今では多くの生徒さんがオンラインで授業を受けてくれています。
もちろん、通塾とはいろいろと異なる面もありますが、安全と学習機会の両方を確保する点では、最善の方法の一つではないかと思います。
 
生徒、保護者の皆さま、そして講師陣に協力をいただき、現時点では大きなトラブルなくオンライン授業が運営されています。
生徒たちも、少しずつ慣れてきて、いつもと変わらない、と言ってくれる生徒も少なからずいます。
もちろん、細かなトラブル等はあり、その都度対応していますが、いろいろなことに慣れていくことで、よりスムーズな運営ができていくのではないかと思っています。
 
今後、コロナウィルスの状況によってはオンライン授業の需要が高まることも想定されます。
試行期間も含め、この2週間ほどオンライン授業をしていく中で感じたことを、4つのポイントとして皆様にもお知らせします。
長くなりますが、現在、オンライン授業を受けている方はもちろん、検討中の方にも、ぜひお読みいただきたいと思います。
 
 
生徒の積極的な参加意識
まず実際の授業との違いとして痛感しているのは、相手が近くにいないので、「何をやっているか」の把握はどうしても難しいということです。
これは、双方に言えることで、講師から見て生徒がどういう様子か、また生徒からみて講師がどういう様子か理解するには、少し慣れが必要かと思います。
ですので、オンライン授業では私たちは生徒に対して、いつもより具体的な指示をすることを心がけています。
また、同時に生徒も積極的に講師に働きかけたり、また、自分で次にやるべきことを指示を待たずに取り組む姿勢が大切です。
江藤塾では、授業の進行自体は毎回ほぼ同じですので、ある程度通っている生徒ならば、次にやるべきことは予想できるはずです。
オンラインで受け身の姿勢だと、効果はほとんどない、といっても過言ではありません。
逆に、積極的な参加意識があれば、通常の授業形態とほとんど差がない充実した時間になるはずです。
 
 
操作に慣れること
江藤塾では、「Zoom」というアプリを使ってオンライン授業を行っています。
その操作に慣れてもらうことも、円滑な授業運営には不可欠です。
例えば、Zoomでは、「チャット機能」がついています。
このチャットは、1対1での対話も可能ですので、それをうまく使えば、ほかの生徒に気兼ねすることなく講師とコンタクトをとれます。
上のケースで言えば、課題が終わって次に何をすればいいか分からないときにチャットで聞くことでスムーズに指示が得られます。
ほかにも、音声を切断することでお互いの音が聞こえなくなって集中して取り組めたり、塾の映像教材を見たりすることができます。
さらに、プライバシーが気になる生徒は、問題を解いているときは自身の姿ではなく手元などを映すことで、気にならなくなると思います。
そういった便利な操作方法を使いこなせれば、ストレスなく、自宅に居ながら充実した授業を受けることが可能です。
また、そういった操作方法は、やっていくうちに慣れていくものです。
 
 
自立していくこと
上2つのまとめになりますが、「自分で学ぼう」という姿勢こそが大切です。
授業もそうですし、アプリの操作方法もそうです。
積極的な参加意識と、相手に何かをしてもらうのでなく自分で問題解決をしようとする姿勢、この2点こそがオンライン学習成功のカギです。
塾に来ると、講師がいろいろと手助けします。
ただ、オンラインでは講師は近くにはいないので、物理的に無理なことがたくさんあります。
そういった点は、自分でどうにかしていく意識がないと解決は難しいです。
その意味では、オンライン授業は、江藤塾の教育理念の柱でもある「自立心の養成」とも合っているように思います。
 
 
楽しむこと、今やるべきことに取り組むこと
今、学校に通えない状況で、生徒たちも目に見えない不安やストレスを多く抱えていると思います。
当たり前だった日常が、このわずかの期間に目の前からたくさん奪い去られてしまいました。
 
今まで当たり前に生徒が来てくれていた状況が一変し、オンラインで授業を提供することになるとは、私たちも数か月前には予想もしていませんでした。
本当は、生徒に直接通ってきてほしいです。
そして、直接対話をしつつ授業をしたいです。
でも、現状では、すべての生徒に通ってきてもらうことはできません。
その中で、オンラインという一つの可能性を追求していくこと、そして画面越しですが授業を提供できることに感謝し、楽しみたいと思っています。
 
塾でも、学生講師が中心となって、オンラインに積極的に取り組んでくれています。
学校に行けない生徒たちに、オンラインを使っていろいろな機会を提供したいと、アイディアを出し合っています。
また、以前塾で4年間講師をしてくれて、現在仙台の東北大学大学院で学んでいる方も、「オンラインならば、遠くからでもお手伝いできることはないですか?」と言ってきてくれました。
そういった姿は、皆生き生きとして楽しそうです。
 
「これからどうなるんだろう?」という不安やストレスも大きいと思いますが、どのような状況でも何か工夫して楽しみを見つけていく姿勢は、これからの社会を生きていく上で、かなり役に立つのではないでしょうか。
オンライン授業も新しい試みだからこそ、まず「楽しもう」という気持ちで臨んでほしいです。
そして、学校がない、普通ではない状況の今こそ、できることをしっかりこなして、コロナが終息した後の未来に向かって準備してほしいと、強く思います。
 
私たちも、皆さんをできる限りサポートしていきます。
一緒に頑張りましょう!