2020/3/11

当たり前の日常

ずいぶん暖かくなってきました。
今年は桜の開花も例年よりも早そうです。
 
9年前の今日、東北地方太平洋側を中心に甚大な被害をもたらした、東日本大震災が発生しました。
その日、多くの方の日常が一瞬にして奪われました。
東北地方の被害とは比べるべくもありませんが、首都圏でも、人々の生活に大きな影響を及ぼすこととなったのは記憶に新しいかと思います。
 
また、4年前には、私の故郷の熊本でも大きな地震が発生しました。
家族や友人たちは無事でしたが、今でも震災の爪痕は、街中や日常に残っているようです。
 
そして、今、コロナウィルスによって、「当たり前の日常」が、私たちの生活から少なからず奪われてしまっています。
少し前までは当たり前に学校に行っていた生徒たちも、今は自宅待機となり、卒業式をはじめとした学校行事も、中止や規模縮小を余儀なくされています。
 
こういった自然災害や疫病の流行は、人間が予測することはできません。
自然の前では、人間ができることはそれほど多くないことを痛感します。
だからこそ、万一に備えて準備をしておくこと、また、日々の生活を大切にしていくことを、改めてしっかり心に留めておきたいと思います。
 
今の塾生の中には、東日本大震災の記憶がない、あるいは生まれていないという生徒もいます。
時間の経過を痛感しますし、どうしても少しずつ記憶も風化していってしまうものですが、日本人として、後世に伝えていくことが大切なのだと思いました。