2019/8/16

自立と仕組み

本日から夏期講習後半のスタートとなります。
つかの間のお盆休暇でしたが、台風の影響等で天候は思わしくなかったですね。
 
本日は朝から中3生、高3生が来て頑張っています。
特に中3生は、お盆前に出した宿題の提出が今日の夜までですので、どの程度やってきたのかチェックをこれからしていきます。
 
実は、今年はお盆休み(5日間)の宿題を出すかどうか、かなりギリギリまで悩みました。
例年ならば、せっかくついた学習習慣を途切れさせないことと、これまでの反復を狙いとして、お盆休暇中にはそれなりの宿題を、中3生には課しています。
 
ただ、「自分で必要なことは何か?」を考えられなければ、結局のところ意味はありません。
嫌々取り組む宿題では、時間に対して得られるリターンは非常に小さなものになってしまいます。
また、何より、「言われたことをこなす」のが習慣になってしまうことで、生徒の問題解決力を養成する機会を奪ってしまうことにもなります。
 
かと言って、生徒任せが成立するのは、その生徒にある程度の学力と自覚が必要であることも、これまでの塾運営の中で、身をもって理解しています。
 
そこで今年は、休暇前に
・目標偏差値別(50/55~60/60~70)に分類し、それぞれこの夏でマスターすべきことの目安リスト
・お盆休暇中に毎日どういうふうに過ごし、学習では何に取り組んだかの日誌
を生徒に配布しました。
 
本当は、リストを見て、自分で考えてお盆休暇を過ごしてもらおうかとも悩みましたが、やはり「宿題」という形で、何をすべきかを指示しました。
 
今年の中3生は、例年以上に授業中真剣に取り組んでいますが、それでもまだ、「自分で考えて取り組む」というところまでは達していません。
 
私たちの塾の究極の目標は、
「生徒たちが自分の目標・夢の実現に向かって自発的に取り組むこと(自立)。その過程で、塾をたくさん『利用』してもらうこと」
です。
 
私たちが指示を出して取り組ませるのは自立するまでであって、
むしろ、生徒たちが私たちに
「自分は調べても〇〇が理解できなかったので教えてください。」
「△△までは終わったので、次にこういうことをしたいと考えています。具体的な教材をおしえてください」
などと、いろいろ指示・相談をしてもらいたいと考えています。
 
現にそういう生徒は存在しますし、そういった生徒は例外なく大きく成績を伸ばしています。
また、自分で考えて取り組むことで、より短い時間で成果を出せるようになります。
 
大切なのは、生徒をそういうふうに導くための仕組みです。
単に理念や話だけでは、わかりづらい面もあります。
精神面(マインド)も大切ですが、何より行動こそが大切です。
生徒が「自分で考えて取り組むことのすばらしさ」を少しずつでも実感し、行動に移していけるような仕組みを、この数年間少しずつ導入してきましたが、さらに改善していきたいと改めて思いました。